「消費生活アドバイザー」試験に興味があるんだけど、どうしようか迷っています。難しいの?どれくらい勉強すればいいの?
受験を検討するにあたっては、気になるところですよね。
2020年度試験において受験~合格を経験した筆者が、疑問にお答えしていきます。
◆消費生活アドバイザー試験を受験しようかどうか、検討している・迷っている
【2024年7月28日追記】結論 ①まずは簿記・FPから ②それでも、2020年度以前に比べると受験をおすすめできる
【2024年7月28日追記】理由 ①この資格は「教養」の色彩が強いから ②2021年度以降、試験制度変更によりハードルが下がった
◆【第1次試験:出題科目数の削減】「余暇生活」「暮らしと情報」が除かれ、
変更前:17科目
変更後:15科目
に削減されました。
◆【第2次試験(論文):出題科目範囲・出題数の削減】
変更前:7科目中2科目選択
変更後:3科目中1科目選択
に削減されました。
論文の出題数削減!これが一番大きいですね。論文対策は1科目のみでOK!
このほか、
「出題数の削減(55問⇒30問)」
「これに伴う試験時間の短縮(70分×3時限=210分 ⇒ 120分×1時限のみ)」
あるいは
「CBT方式導入による受験会場の大幅増」
など、試験自体の負荷も軽減されています。
◆詳しくは、日本産業協会ホームページをご確認ください。
合格には約500時間必要
◆一般的に、この試験に合格するためには500時間程度必要といわれています。
◆筆者も、2次試験(論文)対策まで含めると、500~550時間は費やしたと思います。
1週10時間=1ヵ月50時間=約10ヵ月 のイメージです。
受験生モードを1年近く続けるのはやはり大変でした。
◆これから6ヵ月(180日)で準備するとして、以下はひとつのイメージです。
〇1日も休まず、毎日2時間46分
〇平日1時間なら、土日で計14時間
率直に言います 消費生活アドバイザー < 簿記・FP
◆通信講座等のサイトを見ると、人気資格のうち「宅建」が4~500時間、
簿記・FPの「2級」で各300時間前後、同「3級」は各100時間台という記事が多いです。
◆時間の制約がある方で、簿記・FPが未了の方!率直に言います。まずはそちらをお勧めします。
◆筆者は簿記(2級)・FP(2級)と取得してきましたが、合格のために必要な時間・労力に比して、実生活・実務(仕事・投資・日常生活)に役立っているという実感が得られやすいのは、やはり簿記・FPです。
◆消費生活アドバイザーは、より「教養」の色彩が強い試験・資格です。
学習内容はとても良い!「極めて幅広い教養・知識・雑学」
◆お堅い教養・知識から雑学に属するものまで、極めて幅広く学ぶことができます。
◆以下、学習内容を筆者独断で分類・例示します。
教養の例(現代を生きるための、必須教養科目!)
◆SDGs(持続可能な17の開発目標)
◆ESG投資
E=環境(Environment)、S=社会(Social)、G=企業統治(Government)
◆エシカル消費(倫理的消費) ※地産地消、フェアトレードなど
◆消費者志向経営、消費者基本法の精神 など
知識の例
◆法律、経済、企業経営、行政、金融、地球環境・エネルギー問題 など
◆大学における一般教養のイメージです。
雑学の例
◆日常見かける様々なマークの意味(アイロン温度、JISマークとJASマーク、トクホ など)
◆洗濯機の種類と特徴
〇渦巻式 ⇒日本に多い、洗浄力強い
〇ドラム式⇒硬水の多いヨーロッパで普及、消費水量少ない
◆トクホ(特定保健用食品)とは?
◆「レジャー白書」の内容について
◆衣食住にまつわるものが多いですね。勉強し始めると結構面白いです。
難易度は高くない とにかく範囲が広大
◆出題の水準は、知ってさえいれば解答できるレベルです。決して難しくありません。
◆難しいと感じるのは、「経済一般知識」のうちマクロ経済・ミクロ経済くらいだと思います。
◆一方で、出題範囲はとにかく広大で、時間が必要です。
小論文・面接まである(2次試験)
◆800字以内×2テーマ(2021年度より1テーマに削減されました!)の小論文が出題されます。
1次試験の学習範囲がベースですが、手書きでもあり、準備が必要です。
◆面接もあります。
筆者の場合は、試験官2名、5~6個の質問に回答しました。
質問内容は「受験動機」「資格を取ったら何をしたいか?」「コンプライアンスへの基本認識」等でした。
出題範囲の詳細は「日本産業協会」HPにてご確認ください
◆消費生活アドバイザー資格審査・証明機関である、日本産業協会ホームページをご覧ください。
受験をおすすめできる方
明確な受験動機がある方
◆「この資格を取得して、勤務先の商品開発部門で活躍したい」等、明確な受験動機がある方、最高ですね!きっと最後まで頑張れます。
学習時間を確保できる方(500時間以上)
◆繰り返しですが、「時間確保」が最大のポイントです。
出題内容に含まれる、幅広い教養・知識・雑学を身に付けたい方
◆勉強していたある時、「クイズ番組の勉強をしているようだな~」と思ったことがありました。
◆出題内容は、教養・知識・雑学の宝庫です。
この試験にチャレンジしない限り知ることの無い内容が、多く含まれています。
筆者の受験動機
◆筆者の勤務先において、筆者が希望するポスト(顧客対応・内務管理の責任者)に就くためには「消費生活アドバイザー資格」取得が原則必須とされています。
◆すなわち、「資格取得=収入アップ・仕事のやりがい」とつながるため、受験することは自然な流れでした。
従って、長い勉強期間にあっても、何とかモチュベーションを保つことができました。
◆もうひとつは「学び直し」です。
筆者は文系の学科を卒業しましたが、当時は本当に遊び惚けており、親不孝なポンコツ学生でした。
学んでいて然るべきマクロ・ミクロ経済学など、触ったことすらありませんでした。
出題内容に「経済一般知識」があると知り、学び直しのいい機会だと思いました。
まとめ
燃える男さん、どうだったかい?
まとめると、以下の通りだね。
◆まずは簿記・FPから(ここは変わらない)
◆「教養」色が濃い
◆制度変更があり、負担が軽くなった2021年度以降試験は、それ以前に比べるといくらかお勧めしやすくなった。
◆学習内容はとても良い!教養・知識・雑学の宝庫
◆取り組むなら「明確な受験動機」と「時間の確保」が必須であり、これがOKならおすすめ
結構大変そうですね!
500時間といえば、準備期間半年とすると毎日2時間30分以上!
そして、明確な受験動機が必要なのですね!
時間をどう確保するか、資格取得により何をしたいのか、じっくり考えてみます!
と思っていたところに、制度変更!
学習負担が軽くなりそうですね。
今一度、検討してみたいと思います。
今般の制度変更には、受験者・合格者を増やしたいという主催者の意思が表れていると思う。
受験するとなれば、応援するからね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
コメント