(今日は2024年7月28日)
受験申込、完了しました。
1次試験に向けて、エンジンがかかってきましたよ!
おっ!順調そうだね!その調子!
1次試験当日まで、問題演習 ⇒ 復習を繰り返していこう!
一方そろそろ「2次試験(論文)(面接)」が気になり始めたんじゃないかな?
【結論】
2次試験の準備は、1次試験終了後に着手すれば大丈夫。
とはいえ、今のうちに2次試験の「イメージ」を持っておくことは有益だね!
本記事で、2次試験(論文)の概略、対策の基本、具体的な演習方法等をご紹介するよ。
サッと頭に入れて、1次試験の追い込み頑張ろう!
【この記事は、こんな皆様のお役に立ちます】
◆消費生活アドバイザー試験を受験する 受験を検討している
◆2次試験対策は、いつ・どのように始めれば良いか知りたい
2次試験(論文)概略 ※2024年度試験について
詳細は、日本産業協会作成「受験要項」をご確認ください。
◆試験日時:2024年12月8日(日) 10時~
◆会場 :札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の5都市
◆論述科目:次の3題より1題を選択し論述
・消費者問題
・法律知識
・企業経営一般知識
◆論述方法:原稿用紙(ヨコ書き、20文字×40行)に手書き 800字以内(600字以上が望ましい)
◆制限時間:60分
2020年度までは、8題のうち、2題選択だったんだよ。
負担が軽くなったね。うらやましい…
2020年度は8都市だった試験会場が、5都市に減少したね。
(仙台・広島・高松の3都市が無くなった これは残念)
対策の基本
ベースは、1次試験対策(知識のインプット)
◆1次試験対策として取り組む「知識のインプット」は、2次試験対策そのものです。
◆インプットした知識を、頭の引き出しから取り出し、整理して表現するのが2次試験。引き出しに、少しでも多くの材料(知識)を蓄えましょう!
論文演習(アウトプットの訓練)は、1次試験終了後の着手でOK
◆1次試験終了~2次試験日までは、最低6週間あります。
◆論文演習は、1次試験終了後に着手しても十分間に合います。
◆1次試験日までは 、1次対策(インプット)に専念しましょう!
それではこれから、2020年度試験の受験・合格を経験した筆者が
◆論述テーマの選定
◆論文演習の方法
◆テクニック
の順で、具体的な対策手法をご紹介いたします。
論述テーマの選定
消費者問題、法律知識、企業経営一般知識の中から1題ですね。
では、どれか1つ、得意な科目に絞って準備すればいいですか?
もし私が2024年度試験にチャレンジするなら、
消費者問題、企業経営一般知識の2つを、同じウエイトで準備するよ。
でも、回答するのは1題だけですよね。
2題準備するのは大変だし、準備時間が…
確かに、回答するのは1題でOK。
準備する時間・負担が気になるのもよーくわかるな~。
そのうえで、以下2つの理由から「2題準備」をお勧めするよ。
理由その1:「リスク軽減」
◆1題しか準備していないところに、どうにも太刀打ちできない出題がなされた場合、1題だけしか準備していないと「お手上げ」になってしまいます。
◆このリスクを軽減するため、「2題準備」をお勧めします。 論文試験は一発勝負ですからね。
理由その2:「準備時間は十分ある」
◆1次試験終了~2次試験まで、最低でも6週間はあります。
◆これだけの時間があれば、2題取り組んだとしても、十分な量の論文演習ができます。 これは、筆者の実感です。
◆筆者が受験した2020年度は、「8題から、2題選択」でした。
◆従って、「消費者問題」「企業経営一般知識」をメインに、「行政知識」「経済一般知識」も準備しましたが、時間は十分確保できました。
◆1次試験を終了された皆様には、相当量の知識が蓄積されています。
◆つまり、論文対策の下準備はできている状態です。
◆よって、皆様が「取り組み易い」と感じる2題について準備し、試験当日の出題を見て、どちらを回答するか選択することをおすすめします。
それでは、筆者が実行した具体的な演習方法をご紹介します!
論文演習の方法
何といっても「過去問演習」⇒公開されています
◆日本産業協会より、過去問が公開されています。(←リンク)
◆「過去問演習」= 「過去問に対し、自分なりの模範解答を作成すること」です。
◆論文ですから、唯一無二の正解は存在しません。
【過去問演習手順1】自分なりの模範解答を作成する(カンニングOK)
◆テキスト、インターネット情報等、何を見てもOKです。
◆時間も、気にしなくて良いです。
◆しっかり調べて、練って、内容・表現・体裁等全て完璧と思える解答を作成してください。
◆文字数は、9割以上=720~800字を意識しましょう。
◆ここでは、手書きである必要はありません。
◆おすすめは、Wordで、実際の解答用紙と同じ「原稿用紙設定」を行ってから解答作成することです。
この演習を繰り返すことにより、
「感覚をつかむ」「インプットした知識の整理」「不足知識の補充」あるいは「原稿用紙ルールの確認」ができるよ。
「原稿用紙ルール」って、何ですか?
「行の最終マスでは、文字と句読点を1マスに入れる」とか、「カギカッコ・カッコは1文字として扱う」などだね。
小学校のころ、習った気が…(汗)
【過去問演習手順2】手順1で作成した模範解答を、誰かに添削してもらう
「添削」といっても、誰にお願いすれば…
◆ベストは、有資格者の方に添削をお願いすることです。
◆とはいえ、それが困難なケースもありますよね。
◆ついては「ご家族」・「同僚」等にお願いするのも有効です。
試験と無関係の方に添削してもらって、意味あるのかな…
◆チェックして頂くポイントは、主に次の3つです。 添削いただく方に、その旨をしっかりお願いしましょう。
◆1つ目は、「出題に対する答えになっているか?」
論述しているうちに、出題からズレてしまうことが往々にしてあります。
◆2つ目は、「言いたいことが伝わっているか?」
◆3つ目は、「読みやすいか?」
筆者は主に、有資格者である会社の先輩に添削してもらった。
そのうえで、試験に直接関係のない同僚にもお願いをしたよ。
同僚の採点が厳しかった(読みにくい等)論文は、有資格者の方からの指摘も厳しかったね。
試験に直接関係ない方のチェックは、意外に的を得ているんだよ。
ご家族にお願いするのも、大いにありだ。
お忙しい中お付き合いいただいた先輩、同僚の皆様、本当にありがとうございました!
【過去問演習手順3】手順1・2で作成した模範解答を、何も見ずに手書きで再現する
◆過去問公開ページ(←リンク)の中に掲載されている、実際の試験で使用される原稿用紙(←リンク)を印刷します。
◆前述の手順1・手順2で作成した模範解答を、「何も見ずに」この原稿用紙に再現するのです。
◆時間は、50分程度(本番時間の約8割)が目安です。
この演習により、記憶を定着させるとともに、時間を含めた「本番感覚」を養うんだ。
自分で考えて作った模範解答なのに、再現するのは意外と大変だと判るよ。
また、「50分」は本当にギリギリだね。これが本番感覚!
でも、過去問がそのまま出題される訳ではないですよね…
確かに、その通りだね。
だけど、過去問対策で準備した知識をつなぎ合わせれば、どんな出題がなされても、ある程度の解答はできるんだ。
これは、我が社内の合格者が異口同音のコメントをしている。
演習が進むにつれて、必ず手応えが実感できるよ。1つずつ積み上げていこう!
【過去問を一巡したら】自分で出題テーマを考え、本番のイメージで論文作成する
さあ、ここまで来たらあとひと頑張り!
1題でも多くの論文演習にチャレンジしよう!
◆出題テーマをいろいろ予想し、これに対して本番のイメージで論文作成してみましょう!
◆時間きっかり、もちろん手書きです。
◆最高の訓練になりますよ!
◆時間の許す限り、繰り返し繰り返し演習しておきましょう。
2020年度試験を受験した筆者は、「コロナ禍」に絡む出題があるのでは?と勝手に予想したんだ。
すなわち「コロナ禍における消費者問題について論ぜよ」、「コロナ禍が企業経営に与えた影響について論ぜよ」という出題がされたと仮定し、ぶっつけ本番で論文作成→テキスト・インターネットで情報収集→修文 を実践したよ。
出なかったけどね…(笑)
(筆者独断)学習キーワード
消費者問題なら
消費者問題なら
◆消費者志向経営
◆消費者市民社会
◆SDGs
(以上3つは、消費者問題に関するあらゆる論文のベースとなるはず)
◆ESG投資(企業経営一般知識 の準備にもなる)
◆食品ロス
◆エシカル消費(倫理的消費)
◆消費者月間
◆高齢化社会における消費者問題
◆若者をめぐる消費者問題(2022年、成年年齢引き下げ)
◆コロナ禍における消費者問題
企業経営一般知識なら
企業経営一般知識なら
◆働き方改革・ワークライフバランス
◆終身雇用・年功序列・企業内組合(果たした役割・今後の展望)
◆コーポレートガバナンス
◆リスクマネジメント
◆ダイバーシティ経営
◆コロナ禍が企業経営に与えた影響
難しく考えることは無いよ。
ベースは1次試験の知識。そして過去問。
そこに、今日的な問題を関連付けるといいよ!
テクニック5選
やっぱり、テクニックもあるんですね。
興味あります!
教えてください!
テクニックといっても、奇抜なものは無いよ。
主には文章の書き方だ。
さらには、気を楽にするための考え方もお伝えするよ!
1.【重要】論述は、「出題に対して」行う!
◆出題が「〇〇〇について具体例を挙げ、その課題を明らかにしなさい」だとします。
◆良い論述例:「具体例として▲▲▲が挙げられる。その課題として1.××× 2.□□□ の2点がある。
◆「出題に対する答え」になっていますね。 出題者からすると、読みやすい論文です。
◆今ひとつの論述例:「〇〇〇について、私は●●●であると考える。理由は◇◇◇である。」
◆自分の考えを述べようとしていることは、良いです。
◆が、「出題に対する答え」になっていませんね。
◆出題者としては「具体例はどこに書いてあるの?」「課題をどう認識しているの?」という気持ちになり、読みにくいはずです。
◆どんなに良い論文でも、出題に対するものでなければ評価されません。 必ず「出題に対して」論述しましょう。
2.文章構成は3段論法!「まえがき(短く)」⇒「結論・理由(厚く)」⇒「あとがき(字数調整)」
◆文章構成のパターンとしては、4段論法の「起承転結」が有名です。
◆しかし、800字制限の消費生活アドバイザー試験では、「起承転結」だと紙幅が足りません。
◆従って、3段論法をおすすめします!
◆よく用いられる3段論法として「序論」⇒「本論」⇒「結論」があります。 が、筆者に言わせると、これは誤解を招きやすい表現です。
◆論文は「結論ファースト」であるべきです。 上記3段論法だと、「結論ファイナル」ですね。
◆おすすめの文章構成は、以下の通りです。
〇まえがき(短く)
↓
〇結論・理由(厚く)
↓
〇あとがき(字数調整)
◆しっかりした内容を論述しようとすれば、800字はとても少ないのです。
まえがき、あとがきはシンプルに。
結論・理由は厚く。
伝えたいことを精一杯表現しましょう!
3.ライティングテクニック
◆とにかく「簡潔明瞭な文章」を書くことです。(800字を最大限活かす)
4.開始後10分以内に、必ず書き始める
◆論文を書き始める前に、「テーマの選択」ならびに「文章構成・内容の検討・決定」が必要です。
◆しかし、ここに時間をかけすぎると、あっという間に時間不足になってしまいます。
◆開始後10分以内には、必ず書き始めてください。 (800字の文章は、単に手書きで転記するだけでも25分~30分程度必要です。)
◆上記を踏まえた、大まかな時間配分は以下の通りです。
〇テーマの選択(1~2分)
↓
〇文章構成・内容の検討・決定(7~8分)
↓
〇書く、書きながら読み返す(40~45分)
↓
〇最終確認(4~5分)
5.満点は必要ない A~Eの5段階評価、A~Cで合格!
◆試験当日、筆者は気持ちをラクにするために「C評価は、100点満点の41~60点。4割できれば合格!」と言い聞かせていました。
◆上記はあくまで気持ちの持ち方です。実際に「4割目標」はあり得ませんが、「8割目標」→「当日6割」なら十分です。
◆当日はリラックスして、60点以上の答案を目指しましょう!
まとめ
どうだったかな?
2次試験(論文)のイメージが湧いたかな?
1次試験日までは、そちらに全集中でいいんですね。
1次試験が終わったら、本記事を参考にしながら論文対策を始めます。
もちろん、合格していれば、ですけどね…(笑)
その通り!
1次試験対策は、そのまま2次試験対策でもあるんだ。
本記事は頭の片隅において、まずは1次試験突破!
健闘を祈るよ!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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